2011年7月18日月曜日

1X10A110 土屋 駿(つちや しゅん)「Grid」 A++


うちとそとの境界をシンプルで象徴的といえるグリッドで表現し、その内側にある世界と外界を明瞭に区別した。その一方で、グリット要素の輪郭にある不明瞭な部分からは柔らかい光がとけだしている風景が想像できる。また、グリットで世界を包み込んだ場面は不思議な安心感と期待感をもたらしている。鉛筆のタッチのぼやかし方は、独特の世界感をつくりだすのに成功している。(安東)