2011年12月15日木曜日


1X10A156 松延浩人 A++ 「無題」
僅かに傾けられた台座の不定形の穴が穿たれ、その上に乗る直方体も大きく不定形に抉られている。その開口から小さな透明状の細片が湧出し、あるいは開口の内へと侵入する。傾きは”時間”を指示し、その移ろいに記憶の断片・細片が侵入し、湧出しその様態が繰り返されていく。装置というよりもオブジェとしてシフトした作品。(入江)